「脊柱管狭窄症」と診断されました。「ブロック注射」で治る?

【腰痛】腰の痛みで家事ができない女性

「脊柱管狭窄症」で「ブロック注射」をすすめられました。効果はある?

足から腰にかけての痛みがずっと続いて困り果て、病院で検査をうけると「ここ、脊柱管が狭くなってるから脊柱管狭窄症ですね」と言われました。痛みどめの薬を飲んだり、電気治療にもしばらく通いましたがなかなかよくなりません。

そんな時、先生に提案されたのが「ブロック注射」。
「ブロック注射」は聞いたことあるけど、この痛みがすぐ治まるの?

そもそも「脊柱管狭窄症」ってどんな病気やの?

今回のブログでは「脊柱管狭窄症」で提案されることが多い「ブロック注射」についてお伝えします。

どのような治療でも「自分で納得してから受けることが治療の効果を最大限に引き出す秘訣だといわれています。
あなたの「決断」の参考にしてくださいね。

「脊柱管狭窄症」ってどんな病気?

「脊柱管」は背骨にある「脳から神経が通るトンネル」のこと。
「脊柱管狭窄症」は字のとおりに解釈すると「脊柱管が何らかの原因で狭くなり、中にある神経が圧迫されて痛みが出る病気」ということになります。
狭くなっている場所によって腰に痛みが出たり、足にしびれが出たり、坐骨神経痛になったりします。

原因としては「老化」とされることがほとんどで、実際50代以上の中高年以降の方に多い病気とか。
ある調査によると40才以上の「脊柱管狭窄症」の患者の中で、約70%が70代以上の方だというので「原因は老化」とされるのでしょう。

事実、年を重ねると、どの人も脊柱管の後ろの方にある靭帯がもろくなったり厚みが増していくそうです。
長い年月使っているわけですから、「そりゃそうでしょう」と思います。

ただ、これらの変化の程度は個人差があり、遺伝的な要素や日常にかかっている体への負担によって症状が出る人と、出ない人がいるというのですからちょっと穏やかではありません。

「遺伝」は生まれつきのものですから、「親からもらった大事な体」と思って「うん、親戚のおばさんが同じ病気だったな」と懐かしくおばさんを思い出したりするけれど、「日常生活でかかる体への負担」はいわば自分の責任で変えられるもの。
気をつけることで脊柱管の変化を少しでも遅くできるかもしれません。

「でももう症状が出てしまってるんやから、仕方ないやんか」とお叱りの声が聞こえてきそうなので、今出ている症状を軽くするための「ブロック注射」についてさらに話をすすめていきましょう。

「脊柱管狭窄症」の特徴的な症状とは?

ところでこの「脊柱管狭窄症」という病気、他の病気と区別できる特徴的な症状があるのでご紹介しましょう。

  1. 安静にしているとほとんど症状が出ない。
  2. しばらく背筋を伸ばして立っていたり歩いていると、しびれや痛み、つっぱり感が出てくるが、少し前かがみになったり腰を掛けたりすると治まってくる。
  3. 背骨を後ろに反らすと痛みがひどくなる。

「脊柱管狭窄症」の患者さんは、自転車に乗ったりシルバーカーを押して歩いているときは症状が出ないことが多いのです。
でも私たちの年代では、まだまだ腰が曲がったまま硬くなるには少々早いですよね。

このように特徴的な症状があるとはいえ、やはりそれだけでははっきりとした病名がわからないので、MRIや脊髄造影などの検査での詳しい検査が必要です。

はやく治療に入るためには、ガマンしすぎないことが肝心。
こじらせるといいことは何もありません。

「ブロック注射」について知りたい。

ではいよいよ本題、「ブロック注射」について調べてみました。

「ブロック注射」は狭くなっている脊髄で神経が受けた痛みの信号が、脳に伝わらないようにする麻酔注射です。

使われるのが麻酔の薬なので、薬が切れたら元の状態に戻ると思われることもありますが、実は重要な効果は「麻酔によって興奮した神経を落ち着かせ、「痛みの悪循環」を断ち切ること。

「痛みの悪循環」とは、「痛み」→「痛みで神経が興奮」→「血管や筋肉が緊張」→「血行が悪化」→「痛みが増す」というサイクルを指します。

つまり麻酔で「痛みの悪循環」を断ち切り血行が改善されると、麻酔が切れても注射前に比べて痛みが和らぐことが期待されるのです。

また「ブロック注射」には何種類かあるのでご紹介しますね。

  1. 仙骨ブロック注射・・・尾てい骨の少し上にある仙骨から腰の神経周りに局所麻酔薬を注射する。安全性が比較的高いことから、一般の整形外科で行われることが多い。
  2. 硬膜外ブロック注射・・・ペインクリニックが得意とする代表的なブロック注射。注射の痛みは少ないが、注射を深く刺すので技術的な差が出やすい。
  3. 神経根ブロック注射・・・背骨の神経の根元に麻酔薬を注射。他のブロック注射と比べ、痛みの元になっている神経近くに直接注射するため、レントゲン透視下設備がある施設でしか行うことができない。

ここで大事なことは「ブロック注射」は医療行為なのでリスクはもちろんあり、副作用の危険性はゼロではないと認識しておくこと。
安心できる技術や豊富な経験を持った専門医にお願いすることが重要です。

「ブロック注射」効かない人がいるそうです。なぜでしょう?

覚悟を決めて受けることにした「ブロック注射」

「私は効かなかったわぁ」「効果が全然わからん」という声があるのも事実です。
それも割とよく聞く声だったりします。

「ブロック注射がそんなに効かへん人がいるんやったら、せっかく受けようというしてるのにいややわぁ」と思いますよね。

「効く」「効かない」その境目はなんでしょう?

それはもともとの「脊柱管狭窄症」の症状の重さ。
つまり、ブロック注射を打って痛みや筋肉の緊張が一時的に改善したとしても、症状がそれ以上に重い場合はすぐにぶり返すことがあるわけなんです。

当院の院長にも「ブロック注射の効果の違い」を聞いてみました。

院長によりますと「ブロック注射が効く人は、最初の1~2回の注射後の早い段階で手ごたえを感じる」そうです。

つまり残念なことに、数回ブロック注射をしても全く痛みの変化がないと感じる場合は、その後何度注射をしても効果が出づらく、別の方法を考える必要があるというのです。

これが「ブロック注射は打ってみないと効果がわからない」といわれる理由かと思います。

では効果が感じられない人は、効果がすぐ出る人とどこが違うのでしょうか?

答えは先ほどお伝えした「痛みの悪循環」にあります。
(痛み→痛みで神経が興奮→血管や筋肉が緊張→血行が悪化→痛みが増す)

長年「痛みの悪循環」をガマンし続け、グルグル何度も回ってしまった人はブロック注射の効果が感じられないことが多いそうです。

怖いことに、痛みを長い期間ガマンし続けていると痛みがあることが当たり前になり、気持ち(心)が痛みを実際のもの以上にとらえてしまうことがあるというのです。

気持ち(心)が痛みに対して過剰に反応してしまいブロック注射をしても効果が出ないときには、心療内科で処方される「心から脳へ伝わる痛みをブロックする」ような効果のある薬が使われることもあります。

痛みとひとくちに言っても、とても繊細なものなんですね。

最初のうちはよく効いた「ブロック注射」。徐々に効かなくなる人も。

なかには最初は抜群の効果があったのに、注射の回数を重ねるごとに効果が薄くなってしまう人もいます。

何故でしょう?

これはほかの痛みの時にも共通して言えることなのですが、ブロック注射(鎮痛薬なども含む)に頼って「効かないからもっともっと」と繰り返して使っていると、やはりどこかで「痛みの悪循環」につかまってしまうのです。

つまりブロック注射も麻酔なので、例えば鍼治療などの「体の芯から血行を良くする根本的な治療」を行わなければだんだん症状は悪化していきます。

そのうちどうしてもブロック注射が効かなくなると、次の方法として病院の先生から「手術をしたほうがいいでしょう」という提案が出てくるのです。

実際はどんな治療法も「100%大丈夫!」「全然ダメ」といった極端なことはないので、あとで「こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔しないためにも、納得してから治療を受けることが大切です。

まだあきらめるには早すぎます!

ここで、希望がみえる情報をひとつお伝えします。

長い間かけて変形してしまった「脊柱管狭窄症」の狭窄は、自分の力で元に戻ることはないのですが、「狭窄の程度が重い人が、必ずしも痛みがひどいとは言えないそうなのです。

「痛みの悪循環」をグルグル回っているうちに、硬くこわばってしまった脊柱管まわりの筋肉が柔らかくなれば、神経からの痛みが伝わりづらくなるのです。

痛みが伝わりづらくなれば、「痛みの悪循環」とサヨナラできるはず。

ここで鍼治療の登場です。

もちろん魔法のように一度で楽になるということは難しいですが、鍼治療で患部周りの筋肉の血行を良くしていくことで、ブロック注射が効きやすい体にしていくことが期待できます。

さらにブロック注射と鍼治療を並行して行うことで、痛みをコントロールし生活の質をぐんと上げられるのです。

毎日痛みと向き合っていると、「もう一生このままかも」と考えてしまい、つらくなる時があります。

そんな時、「自分の体には今、何が必要かな?」と冷静に考えて治療を選んでいくと、「あれ、そういえば最近長く立っててもあんまり痛くないわ。」とか「駅まで休まずに歩けた」など、嬉しい変化に気付く日が必ず訪れます。

あきらめないで一歩ずつ前向きに参りましょう!

 

 

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