「鵞足炎(がそくえん)」はきちんと治し切らないと一生の古傷に

聞きなれない診断名「鵞足炎(がそくえん)」とはどんな症状?

 

膝にまつわるケガ、炎症はいくつもありますが、今回のブログではその中の「鵞足炎(がそくえん)」を取り上げ、症状や原因、スポーツ鍼灸での治療、そして予防まで幅広くお伝えしたいと思います。

病院で「鵞足炎ですね。」と言われて「???」と思われた方、ぜひ参考にしてくださいね。

「鵞足炎(がそくえん)」とはどんな症状?

スポーツの練習中、あるいは日々の日常生活の中、突然襲ってきた膝の痛み。

「ちょっとひざをいためたかな」と思いつつやり過ごすこと数週間。

ついに我慢の限界が訪れます。

膝の内側の一点が、階段の昇り降りの度に結構な痛みが。

膝の曲げ伸ばしにかなりの苦痛を覚え、腹を決めて整形外科を受診。

混雑する病院でいくつかの検査を終えた後、先生の口から出た病名は「あぁ、これは鵞足炎(がそくえん)だね。」

「え?がそくえん?どんな漢字書くのん?」

とは聞けず・・・。

先生の話を「はい、はい」と聞いてはみたものの結局よくわからず、電気を当てて痛み止めをもらって帰ることに。

先生いわく「治療してしばらく様子を見て、それでも治まらなかったら注射をしましょう。」と。

「そんなあっさりと注射って?がそくえんって重病と違うの?」などと不安だけがふくらんでいきます。

これは調べるしかありません。

いつものようにスマホで次々検索していくと・・・たくさん載っていました。

まず漢字は「鵞足炎」と書くそうです。

そう、まさに「鵞鳥(ガチョウ)の鵞」

えっ?何故にガチョウの足?と思ったら、ちゃんと理由がありました。

人間のからだに「鵞足(がそく)」という部位があるんです。

それがどこかといいますと・・・ちょうど膝の関節のすぐ下の長い骨(脛骨:けいこつ)でガッチリと筋肉と骨をつなぎとめている3つの腱がある辺り。

う~ん、文章ではなんとも説明しづらいのですが。

1本の骨に3つの腱がくっついている・・・この形がまるでガチョウの足のように見えるとか。

うまく名前がついてるもんやと感心します。

3つの腱にがガッチリと支えられて、自由自在に動く膝。

もともと曲げ伸ばしが頻繁に行われる膝は、過度の負担がかかったり、X脚気味というだけで炎症が起こりやすいとも。

つまり「鵞足」で起こった炎症=「鵞足炎(がそくえん)」なんです。

「鵞足炎」どのような症状が出るの?

まず、痛む場所は膝下の少し内側あたり。

指で押したり階段の昇り降りや走る動作で、ピンポイントの痛みが出るので、実は診断がつきやすい病気なのだとか。

軽症では激痛が出ないので、「いつも痛くないし」と思って放置してしまうと徐々に重症化。

ついにはジッとしていても痛みはじめ、日常生活に支障が出ることも。

どんな病気でも言えることですが、痛みが軽いうちに治療することが何よりも大切。

では、実際に病院で行われる保険治療とはどのようなものでしょう?

  1. 安静の指示
  2. 痛み止めの薬の処方
  3. 炎症を抑える薬(例えばステロイド)の注射
  4. ストレッチやマッサージの指導

重症度にもよりますが、一般的な保険治療ではすぐに完治とはならないようです。

それはなぜか?

  1. 保険治療では定められた部位にしか治療ができない
  2. 保険治療による鎮痛消炎処置は全国一律パターン化されている
  3. 保険治療でできる治療内容は、上記のように規定が決まっている

もちろん保険治療でも一定の効果はありますが、短期間で結果を出すには限界があるのです。

「鵞足炎」はスポーツ選手だけがなる病気?

鵞足炎は、過剰な膝の曲げ伸ばしが継続されることで、鵞足周辺に炎症を起こす病気。

陸上競技、サッカーなどの膝を後ろや前に強く蹴る動作が多い種目の選手がなりやすいといわれています。

ところが特別にスポーツをしていなくても「鵞足炎」と診断される方も大勢います。

一例としては仕事などで、しゃがみこんだり立ったりする動作が多い方のようなのですが・・・。

この場合「単なる膝の使い過ぎ」だけではなく、他の要因があるようです。

考えられる要因として

  1. X脚である
  2. 着地時に足が外側を向くクセがある(回内足)
  3. 足に合わない靴をはいている

動作時に膝が正しい方向を向いていないと、関連する股関節や太ももの裏の大きな筋肉が硬くなり、その結果、鵞足あたりに負担がかかるとか。

「こうなってくると、もうどうしたらいいかわからんやん」と途方に暮れてしまいそうです。

Winter-Leaves

「鵞足炎」は再発する?

「鵞足炎」になって日常生活に差し支えるほど痛くなった時、医師から告げられるのは「患部の安静」。

苦渋の決断で10日から2週間ほど練習や仕事を休んだら、「鵞足炎」は完璧に治るのでしょうか?

答えは「一応YES」

「鵞足炎」は膝に過度の負担がかかって発症する障害なので、負担がなくなれば徐々に治まります。

実際はそれだけ休暇申請することがほぼほぼ不可能なので、皆さん結局痛いまま無理して仕事をします。これでは治りが悪いですよね。100歩譲って長期休暇をゲットしてよし回復したぞと喜びもつかの間。

ところが問題は「OFF明け」に。

「やった!治ったよ~」とばかりに以前と同様の生活をしてしまいがちですよね。

すると、やはり以前と同じ部位に繰り返し負担がかかるので、「あれ、治ったと思ったら同じ所が痛いような・・・?」となってしまいます。

これが再発。

「鵞足炎」に限らず、日常的によく使う膝の病気は再発しやすいと言われています。

では再発を防ぐにはどうしたらいいのでしょう?

「鵞足炎」と「スポーツ鍼灸」。認められた即効性とは?

当院に来られる方にはある特徴があります。

  1. 日頃は保険治療をまめに受けているが、どうしても治らないので試合までになんとかしてほしい。
  2. 保険治療で一度治ったのに、何回も再発してこまっている

痛みを「こじらせて」しまった方が多いんです。

そこで統園鍼灸院の「スポーツ鍼灸」がそんなあなたの強い味方です。

スポーツ鍼灸とは?

スポーツ選手を対象として、スポーツ障害の治療やケガの予防、コンディションを整えるために行われる鍼灸治療。

鍼治療は「即効性が認められる」ことからスポーツ界でも重要視されています。

当院では、スポーツ選手だけでなく、何度も再発を繰り返す一般の方ももちろん対象者。

ストレッチ(柔らかく筋肉を伸ばす)、ROM(ロム:可動域を広げる治療法)、そして鍼(硬くしこりになっている箇所をほぐす)の3本立てで痛みを和らげていきます。

ここまでの治療を行い、スムーズな体の動きを取り戻したところでもう一息。

ひとりひとりに合わせた自宅でできるリハビリや正しいケアの方法をお伝えします。

院長は、アスリートにかかわる治療家は、「はい、痛みがなくなりましたよ。」だけでは片手落ちだと考えています。

今後気を付けておきたいことや、体の正しい動かし方などのアドバイスを個別にすることが重要だと。

「鵞足炎」は、過度の膝の曲げ伸ばしの継続により、膝下周辺の筋肉の柔軟性が減少し、腱に引っ張られて起こる骨膜の炎症。

再発させないためには、下肢の血行を良くして筋肉に腫れやしこりを作らせない工夫をすることが大切なんです。

「鵞足炎」の予防に大切なこととは?

「治療→良くなった」だけでなく、その後に痛みをぶり返さないためのアドバイスに力を入れる当院の院長。

たとえば、膝を酷使してしまった後のアフターケア。その人の性格やライフスタイルをキチンと聞き出し、これならできそう、続けられそうという落としどころを探します。継続に勝る結果はないですからね。

「膝を酷使した後は面倒がらずに膝のケアをする」ことは鵞足炎にならないための一番の近道。

下肢の血行を良くすることで、筋肉疲労を回復させ筋肉に腫れやしこりが出来づらいのです。

なかなか症状を改善させることができないのは下巧、ただ改善させるだけでは中巧、改善させて再発させないが上巧と考え院長は患者さんに向き合っています。

今通院中の医療機関に物足りなさを感じておられるなら、ぜひ一度統園鍼灸院にご相談ください。きっと力になれると思います。

047-314-1570

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