歩くと股関節に激痛が走る「変形性股関節症」。手術する?しなくても大丈夫?

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歩きだしたら股関節にグギッと痛みが。このまま放っておいたら「手術」へまっしぐら?

歩き出そうとしたとき、急に足の付け根に走った激痛。
あっという間に痛みが太ももまで広がって、うまく歩けなくなってしまいました。

慌てて行った病院で受けた診断は「変形性股関節症

「こんなに痛いんやからすぐ手術やろか?」
不安がつのります。

今回のブログでは、「変形性股関節症」の「手術」について、次の3つを中心にお伝えしたいと思います。

  1. 「手術」と病院で言われる痛みのレベルとは?
  2. 「変形性股関節症」原因と症状
  3. 受け入れるガマン、してはいけないガマンとは?

「手術」と言われても、回復の糸口は残っているはず。
治療の参考にしていただければ幸いです。

足の付け根に走った激痛。病名はまさかの「変形性股関節症」

数年前から「何となく足の付け根とか、腰が痛いなぁ。」と思っていました。

でも痛みは出たり引っ込んだり。
あまり気にならなかったんです。

ところがある日、歩き出そうと足を一歩前に出したところで異変が。

「えっ?何?」

足の付け根にグギッと激痛が走りました。

「あれっ?普通に歩けないんやけど」
頭の中は真っ白に。

慌てふためいて整形外科に飛び込みました。

待つこと一時間・・・問診・触診・レントゲンなどの検査結果を見た先生から驚きの言葉が。

「これは変形性股関節症だね。ほら、ここのところ軟骨がすり減ってきてるでしょ?」

「あぁ、もともと股関節のかぶりが浅いねぇ。」と矢継ぎ早に続きます。

「えっ?私も?」これが最初に口からでた言葉。

なぜなら半年ほど前、80代の母がまさに変形性股関節症で手術、入院したところなんです。

手術前とても痛そうに歩いていた姿、手術後リハビリに励む姿を見ていただけに「うわっ、ついに私の番が来たんか?」とパニックに。

でもよく考えてみたら、母の時は「手術して痛みが取れるんやったら、絶対受けたほうがいいよ。」なんて呑気に言っていたような・・・。

いやいや自分はまだ80代ではないし、そんな簡単に手術に踏み切るわけにはまいりません。

「でもこのまま放っておいたら足を引きずって歩いて、ゆくゆくは手術か・・・。」と後ろ向きの考えが次々と湧いてきます。

「これは一回調べてみんとあかんわ」とスマホを取り出し検索検索。

「自分のことやとこんなに必死になるんやから。」と母に対し少々心苦しく思いつつ。

どのくらい痛くなったら「手術しましょう」と言われるの?

まず気になったのは、病院で「手術を」と提案されるときの症状。

いくつかのサイトを比べてみました。

  • 痛みのためによく眠れない
  • 痛み止めの薬を飲んでも効かない
  • 安静にしていても痛い
  • 足を引きずってしまい、思い通りに歩けなくなった
  • 関節の曲げられる角度が狭くなり、イスに座ったりお風呂に入ることが困難
  • 関節がきしむように感じる
  • しゃがめなくなった
  • 足の長さが左右で違う

つまり日常生活に支障が出てきて困ったと本人が感じた時、医師と相談して手術を検討するようです。

さらに調べてみると、本人がそこまで困っていなくても、「歩き方がおかしいよ」「立ち方がゆがんでるよ。」などと周りから長年言われてきたという方が多いとも。

痛みがひどくなる前は、痛みが出たり出なかったり安定しないので、本人も気が付かないうちに股関節をかばい、痛くなる姿勢を無意識に避けてきたのかもしれません。

そういわれてみると、母は食器を洗う時、流し台によりかかって左に傾いていました。
歩く時も同じく、左側に傾いていたような・・・。

「膝が痛いから」と常々言っていたので、周りにいた私たちも「それやったら仕方ないな」と見過ごしていたようです。

本人も膝の治療はずっとしていたので、「膝が悪いから」と思いこんでいたのかもしれません。

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「変形性股関節症」原因は意外なものでした。

股関節って結構ひんぱんに口にしますよね。
「股関節がコキッといった」とか「なんか股関節痛いねんけど、昨日動きすぎたからやろか?」など。

私たちはなんとなく、足の付け根あたり股関節といっているように思います。

では具体的に「股関節」はどこにあるのでしょう?

股関節は、骨盤と大腿骨(ふとももの骨)の継ぎ目にあります。
骨盤側には文字通り臼(うす)のようなくぼみ(寛骨臼蓋:かんこつきゅうがい)があり、太もも側の大腿骨の先端についている球状の骨(大腿骨頭:だいたいこっとう)がはまり込む構造。

骨がはまっていても、そのままではギシギシとして動かないので、骨の表面はクッションのような弾力性のある組織(関節軟骨)で覆われ、さらに関節液で満たされた関節包(かんせつほう)という袋に包まれています。

ひやぁ、人間の体はどこもかしこもうまく出来ているものですねぇ。

滑らかに動いていた関節も、長く使っていると不具合が出てくるはず。

・・・「変形性股関節症」もてっきりそうだと思っていたのですが・・・。

変形性股関節症」は他の関節痛と様子が違っていました。

なんと「臼のようなくぼみ=臼蓋(きゅうがい)」の形成不全、言い換えると「生まれつき股関節の臼蓋のかぶりが浅い」ことが原因だというのです。

これで病院の先生から聞いた「かぶりが浅いからねぇ」の意味がわかりました。

実は「変形性股関節症」には1次性2次性が存在しているとか。

一次性

股関節そのものには異常がなく、加齢や肥満などでかかる負荷に耐えられなくなり起こるもの。
欧米では90%が一次性。

二次性

アジア人(特に日本人)に多い。
変形性股関節症患者の実に80%以上に臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)がみられる。
臼蓋は大腿骨頭の80%以上を覆っているのが正常とされているが、何らかの原因で成長途中で受け皿の臼蓋が大きくならず50%しか覆えていない場合もある。
布巻オムツが主流だった昔は、先天性股関節脱臼の後遺症で臼蓋形成不全になることも多かったが、現在、脱臼の治療歴がなくても一定数の患者が存在する原因は、遺伝的なものを含めまだよくわかっていない。
8対2の割合で女性に多い

う~ん、遺伝が関係していると言われてしまうと「どうしたらええんや?」と途方に暮れてしまいますが、くじけず続けて調べてみようと思います。

少しずつ進む「変形性股関節症」の症状とは?

変形性股関節症」は何十年もかけて少しずつ進んでいくとか。

どのような症状が?

初期」「進行期」「末期」と順に紹介していきます。

初期

運動や長く歩いた後などにだるさや痛みを感じるが、数日すると治まる。
痛む場所は、股関節に限らず、お尻や太もも、ひざの上なども関連痛として出るが、「ただの筋肉痛やね」と思いがち。

骨は17歳頃に成長が止まるので、この時点でレントゲンを撮ると「臼蓋形成不全」が見つかり「えぇっ~?」と驚くこともあるのだが、初期で「病院に行かなあかん」と思う人は少ない。

実際には徐々に悪くなっているのだが、「私は大丈夫」と順応してしまっている。

進行期

股関節の変形が年単位で進み、ついに不意な動作で痛みが現れる。
進行期の初めは痛みが治まったりするが、ここでガマンすると、股関節が開きづらいなどの運動制限が出始めるので注意が必要。

関節の中の軟骨が傷ついてすり減り出すと、関節の隙間が狭くなり、歩行時にも痛みを感じる。

病院に行くと、まずは保存療法(薬物療法・運動療法など)が優先されるが、「これで治らなかったら手術した方がいいかもね」と提案されるのはこの段階。

末期

関節の中の軟骨がすり減って、関節内で骨の一部がぶつかり合う。
その結果臼蓋(くぼみ)や大腿骨頭(丸い骨)にトゲ状の骨が見られるようになる。

痛みや動きの制限はますます強くなり、足を引きずって歩いたり、安静にしていても股関節がうずくように痛んだり、立つのが難しくなったりして、ついに日常生活に支障をきたす。

末期の症状がすでにある場合は、股関節の痛みが強すぎるあまり、やりたいことや日常生活が困難になっていることがほとんどなので、医師と相談の上、手術の検討をおすすめします。

手術したら痛みは完全になくなるの?

かなりの期間、痛みをガマンしていると、「とにかく一刻も早く痛みを取ってほしい」と手術に期待をかけるのは当然の気持ちだと思います。

では、手術すれば痛みは完全になくなるのでしょうか?

答えは「ほぼYES

手術後は痛みの原因となっている部位を取り除くため、劇的な改善がみられるようです。

代表的な2種類の手術法をお伝えしたいと思います。

骨切術

骨の一部を切って、骨頭を覆うように調整する方法。
股関節や負荷のかかる部位を広げて負荷を減らすことが目的。
本人の骨を残すので、軟骨の再生など自然治癒力が高い40才以下の若い人向けの手術となる。

切った骨がくっついて軟骨が再生するためには、術後リハビリが大変重要となり、その結果治療期間が長くかかるのが難点。

人工関節置換術

自分の股関節をあきらめ、人工の関節に置き換える手術。
現在、人工関節の寿命は20年ほどといわれていて、再置き換え手術は大がかりになるので、手術する時期をよく検討する必要あり。

術後、2~3日は車いす移動。
4~5日程度で歩行訓練開始。
約一か月後の退院まで、日常生活の動作(階段昇降、入浴、トイレなど)の訓練を理学療法士とともに繰り返し行います。

母の場合、代わる代わる迎えに来る理学療法士さんと一緒に、一日に何度もリハビリ室に行く毎日で「ホンマに忙しいねん」と言っていました。

毎日のリハビリで正しい歩き方、座り方、身のこなしをみっちり教えてもらったおかげで、退院する頃にはかなり自信をつけていたように思います。

ただ、退院してから教わったとおりに続けることはなかなか難しいよう模様。
何となく姿勢が傾いてきているのが気がかりなので、今も週に一度のリハビリには欠かさず通うようにしています。

「してはいけないガマン」は禁物。手入れ次第で未来が変わります。

ここまで調べてきての感想は、自分では気づいていなかった過去の負の遺産が堀り起こされたようで、正直なところ少々ガッカリしています。

例えばこんな文章を見つけたりして・・・。

  • 小さい頃から「反り腰」「内股傾向」「お姫様座り(ペッタリ座り)が楽」などの特徴やクセがある人は臼蓋形成不全があるかも。
  • 重心が左右に移動する横揺れ歩行のクセは股関節痛の原因のひとつと言われている。

・・・思い当たる節がありすぎて、「手術を受けるまで、この痛みと延々と付き合っていくしかないんや」とあきらめの境地へ行ってしまいそうで。

でもちょっと待ってください!

ここであきらめるのは早すぎます。

実は、統園鍼灸院の存在価値がアピールできるのはここからなんです。

当院では「手術がどうしても必要」という段階までの期間は、体を適切に手入れすることで伸ばしていけると考えています。

実際に、すでに関節の変形がある患者さんでも、定期的に治療を受け、生活を少し改善することで痛みがなく生活できている方が何人もいらっしゃいます。

院長が大事にしているのは一人一人の問診。

「ある動作をしたときに一番痛むのはどの部分か?」

「朝、昼、夜のうち一番症状がひどくなるのはいつか?」

「股関節の他に気になる場所はないか?」などくわしくお聞きします。

お話を聞いていくと、患者さん自身の生活の中で、何が一番問題なのか見えてくるそうです。

そのうえで治療を行っていくと、痛みのために動作が消極的(体重を乗せない、小刻み歩行など)になっている患者さんの様子が明らかに変わっていきます。

本来動かせるはずの関節を動かさないようにしていると、他の関節にも悪い影響を及ぼすもの。

治療を重ねると、動かしづらかった関節が本来の動きを取り戻していきます。

鍼治療と並行して、「立ち姿勢、歩き方、重心のかけ方」など日常生活に欠かせない正しい動作についても、順次お伝えしていきます。

もちろん一人一人に必要なセルフケアも忘れずに。

普段の生活で意識することを明らかにするのは、痛みの改善や生活の安心感へつながるのです。

鍼治療プラス動作の改善プラス毎日のセルフケアで、あきらめかけていた「生活の質」がグッと上向きに変化するんです。

「悪くなるのをガマンし続けながら毎日を過ごすのは今日でやめにしませんか?」

少し勇気を出して一歩前に進んでみると、未来はいい方向に変わっていきます。

ぜひ一度当院にご相談くださいね。

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