「あぁ、指が痛い。」この痛みは「けんしょう炎」と「ばね指」のどっち?

私の指の痛みは「腱鞘炎?」それとも「ばね指?」

最近指を動かすとピキッと痛い。
動かさなければ痛くないけど、毎回なので気になってきた。
「使わんわけにいかへんし・・・。」と思いながら湿布などでしのいできた。

「これって腱鞘炎やろか・・・?」

今回のブログでは「動かすと痛い指の痛み」が本当に「腱鞘炎」なのか、それともちまたでよく聞く「ばね指」なのかをさぐっていきたいと思います。
原因や対処法などもお伝えしていきますので参考にしてくださいね。

困った!指を動かすと痛みが走る

以前から「手を使いすぎると指までだるくて痛くなる」というのはあったけど、最近はちょっと様子が違うような気が。
何となくいつも指に違和感、そして家事をしているとある角度でピキッ!「痛っ!」

そのうち治るだろうと湿布などをしてガマンしてきたけど、だんだん痛みの頻度が増してきています。

「今、指はどんな角度なんだ?」なんて考えてしまって何をやっても上の空。

本当は病院に行った方がいいんだろうけど、実はそこまで痛くない。
しばらく手を休めているとおさまる程度なので、ゴソゴソと戸棚から湿布を取り出し今日も貼る。

ひんやりとした湿布の冷たさを感じながら「やっぱりこれは腱鞘炎やろな~。」
「そうそう、昔お母さんが腱鞘炎になってしもたって湿布グルグル巻きにしとったやん。」なんて思いだしたりして。

とはいえやっぱり「確かめてみるべし」とスマホを取り出し調べてみます。

「ふんふん、やっぱり腱鞘炎っぽいな」と思ったものの、「おや?ばね指っていうのもあるんや。」と気が付きました。

さぁ、こうなると気になって仕方がありません。

「腱鞘炎とばね指」どっちなんやろ、私の指は?

この指の痛みは「腱鞘炎」?

自分では「腱鞘炎」と思っていたけれど、「ばね指」という病名がでてきてちょっと焦ってしまいました。

ここはやはりよく調べて納得したいところです。

でははじめに、「腱鞘炎」の方からお伝えしましょう。

腱鞘炎とは?

「けんしょう」を漢字で書くと「腱鞘」。
手のひらから見て、手首から指先へ向かって伸びているひものような「腱(けん)」と骨や筋肉が離れないようにところどころで押さえているのが「腱鞘(けんしょう)」。

つまり「腱鞘」は「腱をおさえる鞘(さや)」なんです。

「腱鞘」が何らかの原因で厚くなったり硬くなったりして、腱が鞘を通過するたびにこすれて炎症が起きたのが「腱鞘炎」。

では「何らかの原因」とは?

それはズバリ「指の酷使」。

女性は男性に比べて関節がもともと柔らかく、負担がかかりやすいので腱鞘炎になりやすいというのですから穏やかではありません。

男性にしても女性にしても、その人が持っている筋力の「負荷となるレベル」以上の動きを続けることが「腱鞘炎」の原因。
最近では「長時間のスマホ使用」も注意喚起されています。
集中するとついつい時間を忘れますもんね・・・。

気を付けないといけないのが、「腱鞘炎は段階を踏んで症状が悪化していくのではなく、痛みを感じるまでの期間が長い」ということ。

痛みを感じた時には、かなり重症化している場合があるんですね。
これは早めの対策が必要のようです。

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えっ?「ばね指」という病気もあるの?

もうひとつ「腱鞘炎」と並んで出てくる「ばね指」も気になったので調べてみることに。
少し調べたときには「似てるかも」と思いましたが、「ばね指」と「腱鞘炎」はレベルが違いました。

ばね指とは?

「弾発指(だんぱつゆび)」ともいう。
指を曲げたり伸ばしたりするときに、途中でひっかかったようになり、無理に動かそうとするとバネのようにパチンと伸びたりします。
指の痛みが強いのはもちろん、自分の意思では動かしづらくなるのが「ばね指」なんです。

腱鞘炎は痛みが出て困るけどまだスムーズに動かせる状態。
ばね指は炎症がかなり進んで「腱鞘にも変形が発生」し指の曲げ伸ばしに支障がでてきます。

つまり「ばね指」は「腱鞘炎」が進行したもの。

ここで自分のことを振り返ってみると、「時々痛むけど、使わへんかったら治まるし普通に動くし・・・やっぱり腱鞘炎やろね。」と判断。

ちょっとホッとしました。

たかが腱鞘炎?実は少しずつ進行します。

「まぁ、これくらいやったらシップ貼って、あんまり動かさんといたらそのうち治るやろ?炎症やし。」

すっかり安心したので様子をみることにしたものの・・・。

ちょっと待ってください!

この判断は少し危険なんです。

完全に安静にして炎症が治まるまで待てればいいのですが、家事や仕事に追われている身にとっては難しいこと。

多少痛くても、無理して動かしてしまいます。

炎症が治まりきらないまま無理に手を使い続けると、たとえシップをしていても炎症が進行してしまうそうです。

指をかばい続けて何年か後、やっぱり「ばね指」になるなんて嫌ですよね。

なぜ保険治療では治りが悪いのか?

さて皆さん、最初は家にあるシップで何とか治まっていた指の痛みが「これはあかん」と思ったらまずどこへ行きますか?

ほとんどの人が病院へ行くと思います。

病院の診療は保険診療で行われています。

例えばシップ、痛み止めの薬、局所(指)に対して電気で温めたりマッサージしたり。

実はこの治療法、大変な遠回りなんです。

当院ではこのような治療は一切していません。

それはなぜでしょう?

「指に痛みがある場合」はそこだけが悪いわけではないので、関連する首や肩など全身をキチンと治療することがとても大事だから。

残念ながら全身の治療は、保険診療では100パーセント期待できません。

「けんしょう炎」を最短で治す方法

そこで当院の院長に「腱鞘炎を最短で治す方法はありませんか?」と聞いてきました。
院長は次のように答えてくれました。

  1. なるべく指を使いすぎないように気をつける
  2. 腱鞘炎用のサポーターに頼ってみる
  3. セルフケアを試してみる

やはり院長に聞いても、原因が「指の使い過ぎ」なので安静が一番とのこと。

う~ん。

ここはセルフケアが救いの道?と思い、もうちょっと突っ込んで院長に聞いてみることに。

院長直伝:指のセルフケア

  1. 指につながる手のひらのどこかに圧痛やグリグリがあるので、丁寧にやさしくもみほぐします。多少痛みますが少し我慢してゆっくりともんでください。
  2. 筋肉が柔らかくなってきたら、先ほどの痛む場所をを反対側の親指で押し込み、その状態のまま指の曲げ伸ばしをゆっくり20往復ほど続けます。

どうですか?
指の動きがスムーズになりましたか?

ただし、あまりに痛いときは回数を加減してください。

ポイントは「使ったらほぐす」こと。
地道な提案ですが「使ったほぐすこと」を癖にすると、けんしょう炎改善の近道となります。

なかなか痛みが治まらず困ったときは

ここまで「指の話」をお伝えしてきました。

しかし「指の痛み」の本当の原因は「指以外にある」と院長はいつも言っています。

どういうことでしょう?

院長は「けんしょう炎」にしても「ばね指」にしても、もとをたどれば首や肩や腰の大きな筋肉の疲労の蓄積が原因だというのです。

人間の体は疲れがたまると、まず大きな筋肉が硬くなり痛みが出ます。
ところがそのまま放っておくと痛みに体が慣れてしまい、人にさわられると確かに痛いけど、自分では「重いなぁ、だるいなぁ。」くらいにしか感じなくなってきます。
ここが困ったところ。

そのまま「とりあえず効くから」と薬を飲むなどの対症療法を続けていると、大きな筋肉はますます硬くなる一方。
そしてその硬さは、首や肩や腰などの大きな筋肉から、肘(ひじ)や指など末端に伝わっていきます。

そうなんです。

逆にいうと、指に痛みが到達している人は、ほぼ全員が首や肩や腰などの大きな筋肉が「バキバキに硬い状態」になっているのです。

「セルフケアを続けても指の痛みが治まらない」「肩や首や腰が重くてだるいことに気が付いた」ときが、体全体をリセットするタイミング。

指はもちろん全身を統園鍼灸院でリセットして一度スッキリさせませんか?

生活の質がうんと上がりますよ。

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